

杉山龍丸 著
「龍丸、よく覚えておけよ」――息子が秘話満載で綴る鬼才の素顔***杉山茂丸を父に持ち、探偵小説界で名を成すも急逝した作家・夢野久作はどのように考え、生きたのか?定評ある回想記(初刊1976)に、初書籍化作品を大幅増補し、著者による久作関連文章をほぼ網羅した完全版。【夢野久作 没後90年記念企画】本文より――この『わが父・夢野久作』を書くと、杉山茂丸と、夢野久作は、生れは違いましたが、生涯は、父と子というより、全く表裏のように、ぴったりとなって、生き、そして、杉山茂丸の死後の始末が完了したのを見て一年たたない内に死んでしまった事で、この二人は切り離しては理解出来ないことになります。(……)私は、父と子であった、私と夢野久作の間にあった、本当のことをここに書きました。