

山口博 著
小田原城を本拠に雄飛した戦国大名北条氏。今川・武田・上杉ら有力大名とは、激しい攻防を繰り広げる一方、婚姻や養子縁組で同盟関係を結んだ。一族の結束を誇り、民政重視の巧みな領国統治で名高い。伊豆・相模・武蔵・下総を版図に収め、北関東の一部をも勢力圏とする。だが、豊臣政権と鋭く対立、小田原合戦で敗れてあえなく滅亡した。初代宗瑞(早雲)から氏綱・氏康・氏政・氏直まで、宗家五代一〇〇年の歩みをたどる。■目次はじめに序 章 歴代の身辺・履歴第一章 将軍近臣からの転身 ――初代当主・宗瑞とその時代1 京都から駿河へ2 伊豆・相模の平定3 「武にして禅にゆく人」第二章 「相州太守」から関東管領へ ――二代当主・氏綱とその時代1 武蔵の併合2 伝統的権威への対応3 領域支配制度の整備第三章 最盛期の現出 ――三代当主・氏康とその時代1 関東管領職をめぐる戦い2 公方-管領体制の再編3 民政の推進4 「小田原衆所領役帳」の作成第四章 当主と隠居の二頭制 ――四代当主・氏政とその時代(一)1 新たな強敵への対応2 当主としての自立3 越相同盟第五章 「関東八州」の領国化 ――四代当主・氏政とその時代(二)1 甲相同盟下の戦局2 織田政権への編入3 新たな公権化への道第六章 中央政権との交渉 ――五代当主・氏直とその時代(一)1 織田政権下での動き2 北条・徳川同盟の成立3 豊臣政権への対応第七章 小田原合戦 ――五代当主・氏直とその時代(二)1 戦闘準備2 小田原開城3 豊臣家臣としての再生終 章 「典型的」と評された戦国大名の実像あとがき主要参考文献