

ジョン・スタインベック 著/大前正臣 訳
じっとしておらず、満足せず、求め続ける国民。人種間の差別の構図、大統領への矛盾する感情――『怒りの葡萄』から『チャーリーとの旅』を経て見出したのは、祖国への愛着と痛烈な洞察。〈アメリカとは何か〉を探求し、その行く末を見据えるスタインベック最晩年のエッセイ。〈目次より〉私自身のアメリカ――はじめに1 多様の統一2 逆説と夢3 人民の政府4 人種は平等に作られた5 アメリカ属6 幸福の追求7 アメリカ人と国土8 アメリカ人と世界9 アメリカ人と未来あともどりしないために――おわりにアメリカ論のエッセンス――訳者あとがき