
古川隆久 著
新時代の風を一身に浴び、民主的な立憲君主になろうとした昭和天皇。しかし、時代はそれを許さなかった――。本書は今まであまりふれられることのなかった青年期に至るまでの教育課程に着目し、政治的にどのような思想信念をもっていたかを実証的に探る。そしてそれは天皇の実際の振る舞いや政治的判断にいかなる影響を与えたのか――。旧版刊行後、新たに発見・公開された重要史料や史実を増補した決定版。はじめに第一章 思想形成一 東宮御学問所二 訪欧旅行三 摂政就任第二章 天皇となる一 田中内閣への不信二 首相??責事件張作霖爆殺事件三 ロンドン海軍軍縮条約問題第三章 理想の挫折一 満洲事変二 五・一五事件 三 天皇機関説事件と二・二六事件第四章 苦悩の「聖断」一 日中戦争二 防共協定強化問題三 太平洋戦争開戦四 終戦の「聖断」第五章 戦 後一 退位問題二 講和問題と内奏三 「拝聴録」への道おわりに 昭和天皇についての研究史参考文献目録あとがき人名索引