

山崎正和 著
【中公学芸ライブラリー】劇作家にして文明論者、そして独自の美意識と知性で現代社会を読み解いた知の巨人――山崎正和。文化、歴史、言語、儀礼といった多様な領域を自在に往還しながら、その根底に流れる「文明」を論じる。【解説】苅部直【目次】もうひとつの学校 Ⅰ日本文化の世界史的実験――第二の開国をめざして正義から儀礼へ――倫理的空白のなかでの二十一世紀近代思想史の実験場――日本――「自我」と「アジア」 Ⅱ日本文化の世界性――柔らかい個人主義の系譜おんりい・いえすたでい‘70S~‘80S――透明な停滞期アルスの復活 Ⅲ大分裂の時代――引き裂かれる近代卑劣な二重基準歴史の真実と政治の正義――歴史の見直しをめぐって教養の危機を超えて大停滞時代の変身願望症候群さよなら、スヌーピー――ある日米戦後の終わりの思いで