ホーム > 電子書籍 > 老醜の記
勝目梓 著
五十九歳の小説家・片山が出会ったのは、二十一歳のホステス・千穂子だった。二人は恋愛関係となるが、千穂子の若く奔放な肉体を前に、片山は激しい嫉妬と自身の老いに煩悶するが……。やがて、二人の関係が、静かな諦念とおだやかな愛情に落着するまでの十三年に及ぶ愛の軌跡を、冷静に見つめ綴った自伝的作品。