
池本大輔 著
マーガレット・サッチャーは、20世紀後半を代表する政治家の一人だ。1975年に保守党党首となり、79年には英国史上初の女性首相に就任。「鉄の女」の異名をとり、90年まで在任した。サッチャリズムと呼ばれた政策は、今なお賛否を集めている。本書は、波乱に富んだ生涯を照らし、その実像を描き出す試みである。 もくじまえがき――なぜ今、サッチャーか第1章 食料品店主の娘が女性初の保守党党首へ 1 生い立ち 2 オックスフォードでの大学生活 3 保守党下院議員 4 ヒース政権の教育科学大臣 5 保守党党首選への出馬第2章 野党保守党の党首――一九七五年?七九年 1 イギリスの経済危機と戦後コンセンサスの終焉 2 急進化する左派と右派 3