テンニエス 著/重松俊明 訳
二つの時代が、偉大なる文化発展において対立している。すなわち、ゲマインシャフトの時代に、ゲゼルシャフトの時代がつづく――。ゲマインシャフト(親密な共同体)とゲゼルシャフト(公共世界)。社会の二類型を定式化し、文化は前者から後者へと発展すると捉える。1887年の初版刊行以来、社会学の発展に大きな影響を与えた、コミュニティ論の古典。縮約版。〈解説〉大澤真幸第一篇 主要概念の一般的規定 主題 第一章 ゲマインシャフトの理論 第二章 ゲゼルシャフトの理論第二篇 本質意志と選択意志 第一章 人間の意志の諸形式〔第二章 対立の解明 *省略〕 第三章 経験的意義第三篇 自然法の社会学的基礎 第一章 定義と主題〔第二章 法における自然的なもの *省略〕 第三章 結合された意志の諸形式付録 結論と概観訳者解題