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筒井康隆 著
同時に、しかも別々に誘拐された妻と娘の悲鳴がはるかに聞こえる。自らが小説の登場人物であることを意識しつつ、主人公は必死に捜索するが……。あらゆる表現上の実験が繰り広げられる前人未踏の長篇に、「「虚人たち」について」他エッセイ2篇と新規解説を収録。著者が追究する超虚構文学の幕開けとなった記念碑的作品。泉鏡花文学賞受賞。〈解説 佐々木 敦〉【目 次】虚人たちエッセイ「虚人たち」について知の産業 ある編集者解説 佐々木 敦