ホーム > 電子書籍 > 女人入眼

電子書籍
女人入眼

女人入眼

永井紗耶子 著

第167回直木賞候補作、待望の文庫化!「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。その背後にあったのは、国の実権をめぐる女たちの政争。そしてわかり合えない母娘の悲しい過去だった。「大仏は眼が入って初めて仏となるのです。男たちが戦で彫り上げた国の形に、玉眼を入れるのは、女人であろうと私は思うのですよ」建久六年(1195年)。京の六条殿に仕える女房・周子は、宮中掌握の一手として、源頼朝と北条政子の娘・大姫を入内させるという命を受けて鎌倉へ入る。気鬱の病を抱え、繊細な心を持つ大姫と、大きな野望を抱き、それゆえ娘への強い圧力となる政子。二人のことを探る周子が辿り着いた、母子の間に横たわる悲しき過去とは――。「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。その背後には、政治の実権をめぐる女たちの戦いと、わかり合えない母と娘の物語があった。

書誌データ

  • 配信開始日2025/4/22
  • 判型中公eブックス
  • 希望小売価格880円(10%税込)

関連書籍