昭和時代回想私説昭和史3
関川夏央 著
初刊時、世が「平成」となって10年あまりが経ち、「昭和」はすでに懐かしむ対象となっていた。日本人のありようを見つめる著者が、自身の個人史的随想と昭和を生きた作家への思いを軸に、かつて確かに存在した清々しい日本の姿、静かなる停滞(=老い)へと向かう自身の内面を綴った「昭和」アンソロジー。穏やかだが切ない「関川文体」が気持ちにしみ通る一冊。巻末に書き下ろしエッセイを増補する。
書誌データ
- 配信開始日2025/1/22
- 判型中公eブックス
- 希望小売価格1034円(10%税込)