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坂岡真 著
石地蔵を抱き締めて涙を流す女の姿が気になって、思わず声を掛けた勘兵衛。数日後、その女おくらが勤めている料亭でほとけが出た。元留守居役の祝いの席で、猿楽の能を披露していた亭主が、いきなり倒れたという。「おとっつあんを殺めたのは、あの女です」と亭主の娘はおくらを下手人だと主張するが……。大好評「十手裁き」シリーズ第三作!