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書くことの不純

書くことの不純

角幡唯介 著

こうして私はワイヤーにぶらさがって村にたどり着くことができ、結果、生きのこったわけだが、ここで問題になるのは、私がワイヤーをわたりきり、いわば死の瀬戸際から脱出したときに何を思ったのかだ。私はこんなことを考えた。もしワイヤーではなく、川を泳いで生きのこったら、そっちのほうが話は面白くなったんじゃないか?そしてこんなことを考えている自分にゾッとした。(本文より)生死の瀬戸際で、もう一人の自分が囁く「もっと面白くしよう」という誘い。書くことは不純だと言いながら、それでも書き続ける冒険家・角幡唯介がたどり着いた、行為する表現者の真髄とは。【目次】序 論 探検って社会の役に立ちますか?第一部 行為と表現 第一章 書くことの不純 第二章 羽生の純粋と栗城の不純 第三章 冒険芸術論第二部 三島由紀夫の行為論 第四章 届かないものについて 第五章 世界を変えるのは認識か行為か 第六章 実在の精髄 第七章 年齢と永遠の美あとがき あらためて書くことについて

書誌データ

  • 配信開始日2024/1/22
  • 判型中公eブックス
  • 希望小売価格1760円(10%税込)

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