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哀しき死たちは儚く香る
喜多喜久 著
「君は私にとって、国家予算よりも価値のある存在だ」潤平が嗅覚を失った? 風間とのコンビに危機が迫る――。「死香」を食べ物の匂いとして認識する桜庭潤平。潤平の特殊体質に興味を抱く分析学のエキスパート・風間。これまで未解決事件を匂いで嗅ぎ解いてきた二人だが、ある日潤平が特殊な薬品をかけられ嗅覚を失ってしまう。風間は、潤平と同じ能力を持ちながら歪んだ思想をもつ月森の関与を疑うが――。