中央公論新社 編
「銀幕」「ペーペー」「Gジャン」「アンドロイド」「達者で」――など「あまり聞くことのなくなってきた'もったいない'言葉」を、自身の体験談とともに厳選。作家・文学者・俳人など言葉のプロ150人が選んだ言葉に込められた想いに、共感するもよし、新たな発見を見出すもよし。どこから読んでも楽しいエッセイ集。<'もったいない語'の例>「朝ぼらけ」......横文字にはない感覚(逢坂剛)「恐れ入ります」......礼を失しない交渉術(岸本葉子)「光栄です」......謙虚な姿勢を表現(佐藤智恵)「シャレ」......=「親父ギャグ」にあらず(南伸坊)「せどり」......知識と経験で転売 今は昔(北原尚彦)「底力」......爆発させれば夢は叶う(市川染五郎)「到来」......はるか遠くの美味しさ(小川洋子)「鳴かぬなら...」......嘘もおもしろい(阿刀田高)「ハンサム」......立ち居振る舞いも問われた(プチ鹿島)「一っ走り」......自然で粋で頼もしい(福原義春)「フィルム」......栄華極めた絶滅危惧種(手塚眞)「まあ大変」......大事装った趣深い造語(泉麻人)「万年筆」......書き癖に染めて楽しく(高野史緒)「民芸」......「嬉々」が包み込む風景(ねじめ正一)「利休鼠」......感性豊か 和の色名(里中満智子)