大石英司 著
治安回復のためマンハッタンに上陸したドイツ機甲師団を襲ったのは、強力化した死のウイルスだった。NATO軍は後退、合衆国政府は打つ手を持たず、東海岸の困窮と荒廃は進む。一方、西海岸には日本はじめ太平洋諸国からの援助物資が集積。西アメリカ同盟が発足した。しかし、民兵を率いWAA軍司令官となったアッカーマン将軍は、核システムが眠るシャイアンマウンテン山中に戦車部隊を進めた。NORADには合衆国国防長官が籠もり徹底抗戦の構え。WAA軍に同行を強いられた自衛隊員の目の前で、内戦の火蓋は切って落とされた。