9月! 気付けば夏も終わりですが、読者のみなさまにおいては、おそらくたくさんの楽しい思い出をつくられたことかと思います。一方で実は私、お盆も仕事だったために夏休みらしい休みをまだ取っておらず。しかも9月は連休続きのため、それに加えて休んでいる場合ではないと申しますか...。それでは気を取り直しまして、新刊のご紹介です。

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『立て直す力』著:上田紀行さん

相次ぐ企業の偽装事件、ストレスで心身を病む会社員、つづく役人の文書改竄・不適切調査、そして長すぎる老後への不安。なぜ、こんな世の中になってしまったのか? 本書は社会のさまざまな「壁」を前に立ちつくし、苦悩を抱えて生きるすべての人に向けて書かれました。著者がフィールドワークで発見したスリランカの「悪魔祓い」、偉大なる仏教思想家や志ある宗教者たちの言葉などを通して、生きる哲学としての「立て直す力」を熱く提言します。

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『AI倫理-人工知能は「責任」をとれるのか』著:西垣通さん、河島茂生さん

自動運転の車が事故を起こしたとき、誰が責任をとるのか。AIによる創作物は果たしてフェアな作品と言えるのか。AIを活用していく上で、避けることのできない倫理的な問題を、この分野の第一人者が正面から論じる。近未来にシンギュラリティが訪れ、AIが「人格」を持ったり「超知性」となることを信じている人にこそ読んでもらいたい一冊。

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以上のラインナップでまもなく書店さんに並びます。今月の新刊もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ラクレ編集部 吉岡宏