人事関連の表彰制度「HRアワード」に『駆け出しマネジャーの成長論―― 7つの挑戦課題を「科学」する』がノミネートされました。「HRアワード」 『日本の人事部』が主催する表彰制度で、今年で3回目の開催。HR(人材開発)関連では、最も権威のある賞とも言われています。

◆トップページ
 http://hr-award.jp/

◆ノミネート
(一覧) http://hr-award.jp/nominate.html
(企業人事) http://hr-award.jp/nominate1.html
(書籍) http://hr-award.jp/nominate2.html
(プロフェッショナル) http://hr-award.jp/nominate3.html

◆ 『日本の人事部』会員(約65,000人)ならびに 「プロフェッショナル・ネットワーク」会員(約3,500人)に選択形式でアンケートを実施。9月23日(火)をもちまして投票の受付を終了予定です。

◆『駆け出しマネジャーの成長論』の概要

「実務担当者から、いかに生まれ変わり、マネジャーとして働き始め、成果をあげられるようになっていくのか」――突然化・二重化・多様化・煩雑化・若年化という5つの職場環境の激変で、いま3割の新任マネジャーはプレイヤーからの移行に「つまずく」。成果を出すために、何を克服すべきか? 人材育成研究の知見と、先達マネジャーへの聞き取り調査をもとに、新任マネジャーが直面する7つの挑戦課題について、それをいかに乗り越えるかというトランジション(移行)のプロセスを考える。

7つの挑戦課題とは......
(1)いかに部下育成を行うか?
(2)いかに政治交渉を進めるか?
(3)いかに迅速で間違いない意思決定を行うか?
(4)目標をいかに咀嚼させ、納得解を得るか?
(5)年上の部下など多様な人材をいかに活用するか?
(6)いかに心折れないようにマインドを維持するか?
(7)プレーヤーとマネジメントのバランスをいかにとるか?

本書のキーになるのは、マネジャーの成長モデル「マネジメントのラーニングスパイラルモデル」。
マネジャーが、これからどのようなことが起こるを前もって知ること(リアリティプレビュー・アクセプト)、自分の職場や部下や上司の状況を振り返り、次のアクションをとること(リフレクション・アクション)を支援し、そのための素材を提供するなど、実践的アドバイスも充実。

現場のマネジャー必読!  会社・人事・経営者には「マネジメント支援として何が可能か?」を考えるヒントに。

(以下、著者より)
世の中には、すでに「マネジャー論」とよばれる本が、数多く出版されています。それにもかかわらず、僕が敢えて、今「マネジャー」について語るべき理由とは何か?
これまでの書籍と本書の違いを敢えて述べるとすると、下記のようになるかと思います。

1.本書で取り扱う「マネジャー」のレベルを「駆け出し時期(エントリーレベル)」にキュウキュウに絞ることで、「駆け出し時期のリアルな体験」を描き出そうとすること

2.これまでの「マネジャーの学習・キャリア研究」の知見を活かし、テクストにネリネリと編み込んでいること

3.多くの先輩マネジャーの「アクチュアルな語り」を徹底的に採集し、マネジャーになることによって生じる挑戦課題を描き出していること

マネジャー論というと、とかく「〜しなさい! 」とか「〜すべし」という「規範論」が多いのですが、本書はその立場をとりません。
むしろ「マネジャーになることのリアル」に徹底的に寄り添い、
「マネジャーになるときに生じる困難は、程度の差こそあれば、みんな経験することなんだよ」
「大丈夫だよ、今、変化が起こっているのは、あなたの会社や職場だけじゃないんだよ」
「ひとつひとつ挑戦課題に向き合い、振り返り、アクションしていけば、大丈夫だよ」
というメッセージをお伝えしたいと思っています。

本書を書くにあたり、僕は、マネジャーに「共感」をもってもらえる本を書きたく思いました。
できるかぎり、図版等も多くしているつもりです。また専門の方にもお読み頂けるよう、脚注も充実させたつもりです。どうぞご笑覧ください。