1月。とはいえ、この文面を書いている今はまだ年末ですが......。

2019年は令和という新しい時代が始まり、そしてまもなく開催される五輪に向け、社会のあちこちで変化の兆しが見られた年でした。一方、頻発する自然災害を前に、私たちが進む道に間違いはないのか、不安を感じる場面が多い年でもあったように感じています。

そのような不安を前に、良き道しるべになるのが"本"なのではないでしょうか。偉大な先人がそれぞれの人生を通じて得た知見、また現在、少し先を歩く人が得た気づきを、これほど容易に手に入れ、共有できる時代にいることに、私たちはもっと感謝してもいいのかもしれません。

年末年始、ぜひ書店へ足を運んでみてください。きっと不安を吹き飛ばしてくれる一冊が、その店内のどこかにあるはずです。

それでは新刊のご紹介です。

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『スマホの中身も「遺品」です-デジタル相続入門』著:古田雄介さん

スマホやパソコンなどのデジタル機器、もしくはネット上に遺される「デジタル遺品」。実際に金銭的価値を持つものが増えた一方、他人では詳細が分からないものが多く、相続の場で問題化し始めている。SNSにネット銀行、生体認証、サブスクサービスの浸透を前に、私たちはどう対応し、準備すべき? 契約者以外がログインすれば違法? 契約者が亡くなれば〇〇ペイの残高は消える? そのスマホ、もはや放置は許されません!

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『伝説の特捜検事が語る-平成重大事件の深層 』著:熊崎勝彦さん、鎌田靖さん

東京地検特捜部。日本の「聖域」、政治と経済の中枢に切り込む「ドブさらい」集団。「巨悪を眠らせない」を使命とする特捜検察が摘発に乗り出した、平成時代の「巨悪」とは何だったのか? バブルに酔いしれた「カネ余り日本」の贈収賄事件、金融・建設業界と政官との構造的癒着。「最強官庁」の汚職に切り込み、日本の市場構造を塗り替えたと言われる大蔵省汚職事件。特捜部長としてこの空前絶後の事件捜査を指揮したキーパーソンが、政官財を巻き込んだ重大事件と激動の平成30年史を検証する。村上 龍 氏推薦!

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以上のラインナップでまもなく書店に並びます。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ラクレ編集担当 吉岡宏