6月! 今年はとにかく暑いですよね。我が家ではコタツを片付ける暇もないまま、熱帯夜対策で慌てて押入れから扇風機を引っ張り出しました。夏はまだ先というのに、この先乗り切れるのでしょうか。というか、そもそも梅雨はやってくるのだろうか......。それでは新刊のご紹介です。

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『決断――会社辞めるか辞めないか』著:成毛眞さん

「このまま定年を迎えるか、それとも転職してもう一花咲かせるか」と悩みがちなミドルエイジ。今やテクノロジーやグローバリズムの影響で、会社どころか業界ごと消える可能性まであるし、ますます悩みは深い。一方、そうした激変が既に起きているのがメディア業界だと著者は指摘する。元講談社・瀬尾氏、元日経新聞社・大西氏、元日経BP社・柳瀬氏、『週刊東洋経済』編集長・山田氏ら、注目のメディア人はなぜ「決断」した? 同僚や家族はどう反応した? そしてお金はどうなった? 激動の今こそ、目利き人の「決断」に学べ!

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『ハーバードの日本人論』著:佐藤智恵さん

判官びいきは日本人の特徴か。日本人はなぜロボットを友達だと思うのか。なぜ細部にこだわるのか。本当に世襲が好きなのか。なぜものづくりと清掃を尊ぶのか。なぜ義理を重んじ、周りの目を気にするのか。なぜ長寿なのか。そもそも、日本人はどこから来たのか......。いまだに日本は世界の不思議だ。世界最高の学び舎、ハーバード大学の10人の教授のインタビューを通して、日本人も気づかなかった日本の魅力を再発見できる一冊!

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『ドキュメント誘導工作――情報操作の巧妙な罠 』著:飯塚恵子さん

「自分の意見が、知らずに誰かに操られている! 」。それが誘導工作=インフルエンス・オペレーションだ。印象操作や偽情報の流布を駆使するこの手法は、IT技術の進歩と普及によって、近年、範囲もスピードや威力も格段に増した。本書はこの「現代の危機」を欧州各地での関係者取材を重ねて描き出す。それは東京五輪の盛り上がりを迎え、政治の変動もありうる日本において「すぐそばに迫る危機」でもある。

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『東京懐かし写真帖』著:秋山武雄さん、読売新聞都内版編集室

幼い頃に見た古き良き日本や東京の情景。著者の撮る写真には、記録性、技術の確かさに加え、温かい眼差しが感じられ、ほかに得難いものとなっている。それはひとえに、著者自身の、浅草の片隅で日々フライパンを振っている庶民の視点、温かい人柄、年齢を感じさせない感性の瑞々しさにほかならない。読売新聞都民版で八年三〇〇回を数える名物連載「秋山武雄の懐かし写真館」から、選りすぐりの写真と逸話を通し、今は失われた、懐かしいあの頃が甦る!

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以上のラインナップでまもなく書店さんに並びます。今月の新刊もどうぞよろしくお願い申し上げます。

ラクレ編集部 吉岡宏