1月! あけましておめでとうございます。弊社は大手町の読売新聞本社ビルに入っているため、うっすらと残る箱根駅伝の熱気を感じながら出社するのが新年の恒例となっています。数日前、会社前で若者たちによる熱い戦いが繰り広げられていたと思うと、感慨深さと同時に「自分も頑張らねば」とあらためて気合が入ります! ということで新刊のご紹介です。

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『江戸暮らしの内側--快適で平和に生きる知恵』著:森田健司さん

少ない物的資源を有効に使い、無駄なく再利用していたこと。狭くプライバシーも制限された住居に暮らしつつも、近隣の人々とうまく付き合い、和やかな人間関係を築いていたこと。そして、しっかりした教育を受け、よく本を読んでいたこと。「与えられた場で懸命に生きる」人生を自然に送っていたこと。こうした江戸庶民の生の「内側」を幅広く捉え、さまざまなエピソードとともに本書は紹介していきます。衣食住はもちろん、教育や出版、そして生老病死まで江戸庶民の「内側」を活写。江戸庶民のあり方は二一世紀に暮らす私たちにとって、「生きた」知恵の宝庫だ! 図版多数。

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『医療費で損しない46の方法』著:原昌平さん

人生百年時代を迎えて何より気がかりなのは、自分と家族の今後の医療費でしょう。病気やケガに出会ったときに、おカネの不安を少しでも解消する方法とは? 安心して治療に立ち向かえるよう、あらかじめ知っておきたい最新の情報をまとめた必携の一冊です!

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『街間格差--オリンピック後に輝く街、くすむ街』著:牧野知弘さん

「家を買うなら五輪後」とまことしやかに語られる東京23区。しかしこの瞬間、大きな変化はすでに起こっていた! 不動産事情に詳しく、多くのベストセラーを抱える著者曰く、「働き方改革」に象徴されるライフスタイルの変化に伴い、住まい探しの絶対的価値基準「沿線ブランド」「都心まで○分」が崩壊。各街の"拠点化"が進んだ先に新たな格差が露呈し始めたという。湾岸タワマン、団地、観光地――。東京で暮らすなら、足元に迫る「街間格差」に今すぐ備えよ!

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『負けたくなかった--具志堅用高、波瀾の半生を語る』著:具志堅用高さん、西田浩さん

沖縄の日本復帰から四年、石垣島出身の無名ボクサーが世界王者となった。沖縄の人々を勇気づけ熱狂に包んだ「うーまく(ガキ大将)」は、日本のスターになっていく。デビューした一九七〇年代後半、日本ボクシング界は危機的な状況にあった。「ボクシング冬の時代を救った男」が、夢のような沖縄期、緊張に晒され続けたボクサー時代、引退後のタレントでの活躍、世界王者を育て上げたジムの運営まで、無我夢中で進んできた道を縦横に語る。

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 以上のラインナップでまもなく書店さんに並びます。それでは本年も新書ラクレをご贔屓のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

ラクレ編集部 吉岡宏