5月! あっという間にGWが終わり、さっそく学業に、仕事にまい進されている毎日をお過ごしではないでしょうか? しかしぼんやりしていると、次はあっという間に梅雨が去り、夏が来て、気が付けば今年も終わり・・・なんてことになりかねません。気持ちの良い季節、ぜひ本屋さんに足を運んでくださいね(毎月同じことを申しておりますが)。それでは新刊情報です!
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『読売新聞朝刊一面コラム - 竹内政明の「編集手帳」傑作選 』 著:竹内政明

年の瀬の商店街で親子連れとすれ違ったとき、小さな男の子が「ナミダクジ」といった。手を引いたお母さんが「ア・ミ・ダ......」と笑った。(中略)そういう言葉はないが、無理に漢字をあてれば「涙籤」だろう。真ん中を選んだつもりが、予期せぬ横棒1本に邪魔されて端っこにたどり着いたり、逆に、思いもよらぬ幸運にめぐり合ったり、人の世の浮き沈みは涙籤かも知れない。(本文より)

読売新聞1面コラム「編集手帳」の執筆を退いた竹内政明氏の最後のコラム集。 勝った人より「負けた人」に、幸せな人より「日の当たらない人」に寄り添い、人々の心の襞に分け入る 当代きってのコラムニストによる自選120編の「傑作選」と、ラクレ未収録分30編を収録。「泣けるコラム」で多くのファンを魅了してきた竹内氏、珠玉の作品集!

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『イスラム10のなぞ - 世界史への招待』 著:宮田律

今世紀末までに世界最大の宗教人口に達することが予想されるイスラム――。しかし、複雑怪奇な中東情勢は理解しにくく、世界16億人の心を捉えて離さないイスラムの本質はよく知られていない。そもそもなぜ、イスラムはこんにち世界宗教としての地位を獲得することができたのか。なぜ、アラブ諸国とイスラエルの和解は進まないのか。「10のなぞ」を解き明かすことで、歴史の真実と知られない事実が見えてくる。イスラム入門に最適!


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『中国の世界遺産を旅する - 響き合う歴史と文化』 著:湯浅邦弘

悠久の歴史を誇る中国には、その文化や思想の精華である世界遺産が数多く存在する。本書ではそのうち七件を精選、歴史的背景をふまえながら、それぞれの史跡をたどってみたい。兵馬俑の真の凄さとは何か。殷墟から出た甲骨は何を語るのか。敦煌文書で明らかになった古代の思想とは。歴史を書き換えた新発見も数多い、世界遺産をめぐる旅にでかけよう。


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『「価格」を疑え - なぜビールは値上がり続けるのか』 著:吉川尚宏

ビールにバター、地下鉄運賃、携帯電話料金――。需要と供給の関係なく決められている価格が日本にはあり、消費者が「高い」と感じるその裏には大きな力が関与していると著者は主張する。それはつまり「官製価格」だ。総務省有識者会議の構成員である著者は、官製価格化こそが市場からダイナミズムを奪い、経済の停滞を招く元凶と警鐘を鳴らす。官製春闘、官製相場。官製化から脱却しないかぎり、この先日本に成長は無い!

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以上のラインナップでまもなく刊行。どうぞお手にとってご覧ください。

中央公論新社 吉岡宏