3月! 3歳から花粉症の私にとって、辛い毎日ですが、目の前の仕事の量は変わりません(むしろ増えた)。それでは気を取り直して、新刊のご紹介です!
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『法医学事件簿-死体はすべて知っている』 著:上野正彦

近年の殺人事件は猟奇殺人事件の傾向が強く、未解決事件も多くなっている。窒息、焼死、放火殺人、失血死、溺死、射殺。悲惨な首吊り自殺の現実、体内が破壊しつくされる飛び降り自殺、入水自殺・溺死、悲惨な一家心中親子心中―。死因を明らかにするには画像診断だけではだめで、解剖しなければ正確な死因確定ができない。近年のテレビで法医学をテーマにしたドラマが注目され、人気シリーズも多数も監察医になりたい医師が激減している、といった法医学の現実も。すべては死体だけが知っている!

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『英国公文書の世界史 - 一次資料の宝石箱』 著:小林恭子

中世から現代までの千年に渡る膨大な歴史資料を保管する英国国立公文書館。そこには米国独立宣言のポスター、シェイクスピアの遺言書、欧州分割を決定づけたチャーチルの手書きメモから、夏目漱石の名前が残る下宿簿、ホームズや「切り裂きジャック」の手紙、タイタニック号の最後のSOS、ビートルズの来日報告書など、あらゆるジャンルの資料が納められていた。圧巻の存在感で私たちを惹きつける一次資料に潜む「財宝」を手に、さあ歴史の世界へ!


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『奇跡の四国遍路』 著:黛まどか

二〇一七年四月初旬、俳人の黛まどかさんは、総行程一四〇〇キロに及ぶ四国八十八か所巡礼に旅立った。全札所を徒歩で回る「歩き遍路」である。美しくも厳しい四国の山野を、施しを受け、ぼろ切れのようになりながら歩き継ぐ。倒れ込むようにして到着した宿では、懸命に日記を付け、俳句を作った。次々と訪れる不思議な出来事や奇跡的な出会い。お遍路の果てに黛さんがつかんだものとは? 情報学者・西垣通氏との白熱の巡礼問答も収載。


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『「保守」のゆくえ』 著:佐伯啓思

世界の無秩序化が進み、日本も方向を見失っている今、私たちは「保守とは何か」を確認する必要に迫られている。そのなかで成熟した保守思想の意味を問い直し、その深みを味わいある文章で著したのが本書だ。「保守主義は政治の一部エリートのものではない。それは自国の伝統にある上質なものへの敬意と、それを守る日常的な営みによって支えられる」と著者は述べる。本書が見せる保守思想へのまなざしは、時に厳しくもまた柔軟で人間味豊かだ。


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以上のラインナップでまもなく書店さんに並びます。春めいて暖かくなったこのごろ。町へのお出かけがてら、どうぞお手にとってご覧ください。

中央公論新社 吉岡宏