はやくも2月になりました。しかし1月を振り返ると、国内の政治はもちろん海外、そして芸能界から出版界、スポーツ界までザワザワさせられる事件が多く、かなり濃い一ヶ月間だったような気がいたします。2016年の残る11ヶ月、叶うことならなるべく心安らかに日々を過ごしたいものですが...。ということで、2月の新刊3冊をご紹介!

『「編集手帳」 第二十九集』著:竹内 政明

 ドタバタの新国立競技場問題、欠陥マンションなど祥事が相次ぐ一方、日本人二人のノーベル賞でも沸いた2015年上半期を辿る。

『男子御三家 なぜ一流が育つのか』著:おおた としまさ

 天才・秀才・奇才? 名門校の中でも伝統と実績で群を抜く開成、麻布、武蔵に集う精鋭たちの実態。才能を開花させる仕組みに迫る

『だからデザイナーは炎上する』 著:藤本貴之

 五輪エンブレム騒動は、業界に漂う「勘違い」を燃料とし、デザイナー周辺を炎上しつくした。騒動が残した傷は深く、「パクリ」という言葉の蔓延や「粗探し」の流行など、一つ誤ればそれでデザイナー生命が断たれかねない、極めて危険な状況に陥っている。何かとの「類似」が必ず見つかるこれから、新しいデザインは生まれるのか? 本当にパクリはすべてNGなのか? 許されるパクリ、許されないパクリの違いとは? そしてインターネット時代に生き残るデザイナーの「条件」とは?
 目前に広がる「デザイナー・冬の時代」に備えよ!

 以上、来週初頭ころの発売。どうぞ書店店頭でお手にとってご覧ください。
 中央公論新社 吉岡宏