-今、どんな書籍を手がけていますか

今は大人向けの雑学本を作っています。でも先月は詩集とルポ、その前はビジネスマン向けの新書と女性向けエッセイと絵本、夏前は図鑑の児童書を作っていました。もはや老若男女問わず、なんでもやります。「やりたい」と言えばできる環境には、感謝しています。

-ONとOFFはどのように切り替えていますか

あまり切り替えはしていないです。仕事が趣味みたいなものなので。でも家に帰って3人の子供たちと会話していると、自然におうちモードになる気がします。家族と雑談しながらでも、気になるトピックや良いものを見つけたら、記録を取っておくようにしています。

7:00

起床。子どもたちを起こしつつ、朝食準備。

8:00

小学生2人を見送り、洗濯と掃除。

9:00

保育園児を見送り、自分の身支度整えて会社へ。通勤時の電車内で、既刊の露出をSNSでチェックしつつ、今日やるべきことをメモしながら向かいます。

10:00

出社。通勤時にメモった「やること」を処理していきます。主にメールで、1日通して席にいる合間にこなしていきます。平均20~30通くらい。

10:30

見本受取。およそ3週間前に校了した本ができてきた! 喜びとともに、さっそく著者や関係者に送ります。

11:00

部会。週に一度行われる会議で、新しいアイデアやあたってみたい著者などについてブレストしたり、企画会議に出すための書類を提出して意見を交わしたりします。

13:00

昼食。だいたいコンビニで買ってきて済ませます。

14:00

打合せ。気になってお声かけした著者候補の方と。なぜお声かけしたのか、どんな本でご一緒したいのかを伝え、先方の意向を伺いながら、内容や分量、スケジュールなども相談して詰めていきます。

15:00

装丁ラフのデザイン確認。表紙は本の顔なので、すごく考えます。ひと目でどんな本か伝わるように工夫したいといつも悩みます。一人では決められないので、上司や同僚にも意見を聞いて、ブラッシュアップしていきます。

16:00

企画書作成。"まずは企画書にしないとスタートできない"、ということで、「なぜこの本を作るのか」「どんな内容にするつもりなのか」「どんな体裁にするのか」など自分の頭の中にあるイメージをより深く考えながら、書面に落とし込んでいきます。同時に試算設計も考えて、商品としてのクオリティーをどこまで保てるか検証します。

17:00

ゲラ受取。自分だけでは気づかないところも校閲スタッフが見るとこんなに指摘が......。集中してもまとめるのに何時間かかかりそうなので、明日の「やること」に加えてそっと机の脇に。

17:30

新聞広告確認。宣伝チームが作ってくれたものを確認し、自分が思い描いている意図と異なるようであれば赤字を入れます。貴重な露出の機会なので、ここでもすごく悩みます。

18:30

退社。帰り際に食事や日用品の買い出しもします。

19:30

夕食。週の半分は実家でご飯をごちそうに。親に感謝!

20:30

子どもたちの宿題チェック。今は、音読を聞くことも、漢字や計算の丸つけも、親の仕事なんです。

22:00

寝ます。

会社から支給されたスマホが増え、2台持ちになったので、2丁拳銃のように持ってポケットに入れています。いつでも会社のメールを確認できるのと、充電切れに怯えることが無くなって助かっています。
ほとんどが夫からのプレゼントで埋まっています。会議や取材など緊張しそうなときは、お守り代わりに指輪を重ねづけしたり、大きめのものをつけたりして武装します。

就職活動中のみなさんへ

就職活動中のみなさんへ

私が就活をしていた頃は超氷河期で、縁あってこの会社にアルバイトで入ったのが始まりでした。そして20代の時は仕事をこなすのに必死で、いろんなことに首をつっこんでいた経験が、今になって活きている気がしています。会社は、平日の半分以上を過ごす場所であり、共に働く人たちが自分に合っているかどうかがいちばん大事だと思います。そしてきっと、どこかにマッチする人たちはいるはず。良い出会いに向けて、頑張ってください!

所属は2023年1月現在です