
-就職先として中央公論新社を選んだ決め手は何でしたか
学生時代の私にとって、中央公論新社には二つのおおきな「信頼」があったからです。一つ目は、中公新書やなかなか渋めの中公文庫などの、学問や趣味の入り口として最適であるような書籍の質。二つ目は、ヘイト本のような「これはどうかな…」と思うような書籍を出版していない、しなさそうな会社としての姿勢です。この二つの印象は、入社してから変わっていません。
-仕事で失敗したときはどうやって気持ちを切り替えますか
まずは関係者に謝罪。それでミスを自分だけの問題にします。世界最高のフットボールクラブ(のひとつ)、リヴァプールFCの選手評価の基準に、「ミスをした後のプレー成功率の高さ」があるそうです。評価基準にミス自体は織り込み済みなのだとしたら、心が楽になりませんか。ですので私は、そのあとのリアクションをどうするかを考えます。
出社。メールをチェック。
朝礼。営業全体の朝礼。自分の担当書店で、どのような販促活動を行っているか、どのような書籍が他社を含め売れているかなどを報告します。
データ作成。書店でいま自社書籍がどれくらい売れているのかを確認するため、いろいろな書店サイトからデータを収集し、一つの表にまとめます。
電話営業。自社本の売れ筋商品から、追加注文の打診をします。さっき作ったデータを見ながら、「この本ここ1週間で4冊売れていますよ。ありがとうございます。在庫少ないですが補充しませんか」などなど。だいたい10時から書店が開店するので、これくらいの時間から電話します。
昼食。昼ご飯を兼ね、カフェなどで読書します。仕事脳に凝り固まらないよう、頭を柔軟に。
拡材作成。拡材とは、書店店頭で、書籍と一緒に置いてある広告パネルです。「○万部突破!」「××賞1位!」など、「この本は読者に広く読まれているよ!」とお客さんに訴える販促物です。
実は中公の拡材は、営業のお手製のものがほとんど。これから訪問する書店に渡すために作成します。
書店訪問。午前にした電話営業とやることは一緒です。ただ個人的には、書店員さんに時間をとってもらって対面した際は、無理やり注文を取るよりは、むしろ書店員さんと情報交換を通じ、顔を覚えてもらったり、関係を深める方を重視しています。
受注整理。書店訪問でとってきた注文を、システムに打ち込みます。17時以降は書店がさらに忙しくなり、出版社が営業をしても邪魔になるので書店営業は終了。
いろいろな仕事。この日は、文庫チーム(3人のチーム)で集まり、「この本もっと売りたいけど、どうすればいいかな」と話し合い。「今売れている本」のほかに、「今後売れる本」を作っていきます。
退社。退勤です!さっさと帰ります!
電車の中でちょっと寝て、頭をすっきりさせます。映画でも見に行こうかな!
井の頭公園の池にいた鳥です
休日は友人と公園を散歩したり、喫茶店にいって話しています。
仕事中、忘れないようにメモをしています。終わったら赤で二重線を引くのが快感です。中学受験のとき、父親から渡された裏紙の束で計算したり、暗記したりしていたのですが、その習慣が今も生きています。
お昼時など、息抜きしたいときにコーヒーを飲みながら本を読んでいます。評伝を読むことが増えました。仕事で多くの人と会うことで、他人の人生に興味がでてきたのかもしれません。
就職活動中のみなさんへ

就職活動中のみなさんへ
慣れないスーツ、慣れないネクタイ、パンプス、慣れない路線の電車。慣れない社会人との面接、自己との対話。苦しくならない方がおかしいです。そういう苦境で自分の拠り所となるもの、それは「好き」とか「推し」とかを超越した何かであり、それを本当に大切にしてください。YNWA! がんばってください!

