
-就職先として中央公論新社を選んだ決め手は何でしたか
学生時代、書店でアルバイトをしていたのですが、よく出版社の営業の方が自社の書籍を売り込みに売り場に来ていました。「出版社って営業がいるんだ……」という新鮮な驚きが書店営業って面白そう!という興味に変わり、いつしか就職先の第一希望が出版社の営業職に。硬派な新書から柔らかい文芸まで幅広く取り扱っている中央公論新社なら色々なジャンルのことが知れて自分の身にもなりそうと思ったことが決め手でした。
-仕事で失敗したときはどうやって気持ちを切り替えますか
同じミスをしないように「次回はこうする!」というメモやマニュアルを作ります。後悔が長引くタイプなので、文章化することで少し冷静になれるという側面も……それでもダメな時は映画を見に行ったり、友達を誘ってカラオケに行ったりします。
出社。メールをチェックしつつ、今日やらなきゃいけないことを書き出します。
朝礼。営業全体の朝礼。新聞で取り上げられた書籍のタイトルや、今実施中の書店さんでの販促活動など、各担当者が報告します。
調整作業。POSデータの動向を見つつ、倉庫にある書籍の在庫数を見ながら、書店さんから来た注文の数を調整する作業を行います。2500件くらいの注文が本当に出荷できるのか、すべてをチェックします。
打合せ。編集の方々と今後出る予定の書籍の企画書を見ながら、内容やタイトルにアドバイスをします。その場でパソコンをたたいて今売れている本の傾向を分析することも!

昼食。お昼を食べながら余った時間があれば、ビル内の書店(Book Cumu)へ行って棚を見ます。どういう本が売れているのか、どんな装丁にしたら目を引くのか、他社の書籍の売れ筋は要チェックです。

資料作成。この後ある会議の資料を作成します。データを落とし、エクセルへ入力する、という作業の繰り返しです。単純作業ですが、間違った数字を入れないよう集中は切らさずに。
重版検討会議。朝の調整作業で在庫が少なくなっていた書籍について、重版をするか否か、検討します。本は倉庫から出荷されても、店頭で売れなければ返品されてしまうので、今後どのくらい売れるのか、データを見ながら予測を立てます。
デスクワーク。明日の会議の資料を作ったり、重版が決まった書籍の注文書を書いたり、書籍の企画書を読んだり。今日はPOPの文言を考えました。どうすれば店頭でお客さんの目にとまる拡材になるのか、色々なひとにアドバイスをもらいながら試行錯誤します。
退社。音楽を聴いたり、本を読んだりしながら帰宅します。
休日は友達と集まってボードゲーム大会を開きます。だいたい我が家に集まることが多いので、各々買ってきたボドゲが次々と持ち込まれ、けっこうな数のゲームに部屋を占拠されています。わたしも先日、ついつい5万円を超えるボドゲを買ってしまいました。お酒を飲みながらワイワイ遊ぶとリフレッシュにもなります。


入社一年目時代、コミック『地球へ』(竹宮 惠子・著)が好きで、自分で拡材を作り、書店さんで仕掛け販売をしてもらいました。その時に作った拡材は思い出もあり、ずっととってあります。

打合せが多いので、一日のスケジュールを記入した手帳は必須です。持ち歩きに便利なコンパクトなものを使っているのですが、書くところが足りなくなるので大きめの付箋にメモをしてペタペタ貼っています。
就職活動中のみなさんへ

就職活動中のみなさんへ
「自分はなぜこれが好きなのか?」「この場面でなぜ自分はこの決断をしたのか」など、自分の価値観を出来るだけ言語化しておく作業が役に立ったな、と自分の就職活動を振り返って思います。自分の気持を言葉にしなければ面接でしゃべれないので、曖昧な感情を誰かに伝える練習は重要かな、と!