速報

本書が原案となった、「どちらを選んだのかは分からないが、どちらかを選んだことははっきりしている」(英文タイトル="Duality")が、カンヌ国際映画祭短編映画部門にノミネート!

この書籍には、「こんなことが自分に分かるんだ」とか「人間はこんな分かり方をしてしまうのか」というようなことを分かるための機会をたくさん入れようと構想しました。(中略)
ご自分の中で起こる希有な表象やまったく新しい表象を確認してみてください。
(「あとがき」より)

目次

 ◎ そういうことか! が
 もたらす心地よさ。 珠玉の随筆(6篇)付き。


(一)そのようにしか見えない
(二)分かるとうれしい
(三)本というメディア
(四)分かると分からないの間
(五)自分の中の出来事
(六)はてなき着想 ――理想の副産物として
(七)新しい分かり方 随筆(解説としての意味もある)
   自分の仕業
   系が違う
   同じ情報、違う価値
   モダリティの話
   ~のようなもの
   象嵌 医学部2号館
 作品リスト
 あとがき

著者略歴

佐藤雅彦 さとう・まさひこ
1954年、静岡県生まれ。東京大学教育学部卒。現在、東京藝術大学大学院映像研究科教授。主な著書に『毎月新聞』(中公文庫)、『経済ってそういうことだったのか会議』(竹中平蔵氏との共著・日本経済新聞社)、『差分』(美術出版社)、『考えの整頓』(暮しの手帖社)ほか多数。また、ゲームソフト『I.Q』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)や、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の時代から手がけている、NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』、『0655/2355』など、分野を超えた独自の活動を続けている。平成25年 紫綬褒章受章。2014年 カンヌ国際映画祭短編部門招待上映。

佐藤雅彦さんからのメッセージ
「『新しい分かり方』遂に完成しました」

撮影:田村友一郎

「分かる」って、こんなに気持ちいいことなのか。「伝える」には、こんな方法もあったのか。メディアの枠を越え、常に新しいコミュニケーションデザインを提案してきた著者が、60数個の作品と随筆で、想像のはるか上を行く「分かる」「伝える」をお見せします。『ピタゴラスイッチ』『I.Q』『考えるカラス』をはじめ、あらゆる角度から認知の地平を切り開いてきた佐藤雅彦の、標石(マイルストーン)となる一冊。

『新しい分かり方』

佐藤雅彦/著
1,900円+税
A5判 268ページ

※発売前、品切れ等で指定の購入ページに飛ばないことがあります。予めご了承ください。