中央公論 2018年1月号(12月8日発売)定価930円(本体価格861円) 

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編集後記

2018年1月号【編集長から】

<昭和は遠くなりにけり>

平成も余すところ1年半を切りました。平成30年1月号はこの30年間を100人の人物で振り返りました。

30年というのはとても長い時間です。
30年刻みでジャンプできるタイムマシンに乗れば、2回遡ることで、巨人・長嶋茂雄選手の4打席4三振デビューやチキンラーメンの発売、今上天皇と美智子妃殿下の婚約に立ち会えます。3回遡った1928年には「満洲某重大事件」や 昭和天皇の即位の礼があり、一気にスイッチを5回にあわせると、大小二本を帯び、ちょんまげを結っている侍が往来を行き交う様を目撃できるでしょう。

この30年は、小欄にとっても結婚し、子供を授かり、数回住処を変え、両親を看取った期間でした。その間、ブラウン管は液晶に、葉書は電子メールに、黒電話はスマホに変わり、パソコンやインターネットが必需品になりました。バブルが崩壊し、デフレが長引き、所得が伸びていく実感がなくなったのも平成になってからでした。

個人史的にはそれなりに苦労はあったといいたいのですが、親世代=戦中派にはかないません。敗戦と焦土からの苦難の復活という過酷な歴史に比べたら、自然災害や都市型テロ、原発事故が起きてもなお、安寧な30年だったと思います。

「平成の100人」リストに、畏怖すべき強烈な個性が少ないと感じたのは、親世代の戦中派目線を多少受け継いでいるためかもしれません。政治、経済、学問、文化、メディア。あらゆる権威が「市民目線」の水準に引き下ろされたのも、ここ30年のことです。それでも、国民が英傑を待ち望む乱世よりはましだと思うようにします。昭和は遠くなりにけりです。

              編集長 斎藤孝光


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