月報:苅部 直・森 博嗣
定価 本体6800円(税別) ISBN 978-4-12-403583-4 C0393
戦中戦後に縁のあった三人の臨終を題材にした『三つの場合』、松子夫人との出会い、友人芥川龍之介の死、才気煥発な女優たちとの交流から東西文化や日本語についてまでを落語家(はなしか)のような口調で自在に綴った『当世鹿もどき』――老境に入り死を見つめながら描いた二冊の随筆集を中心に、未完の問題作「残虐記」など、同時代の幅広い文章を数多く収載する。