月報:江國香織・原 研哉

定価 本体6800円(税別)

ISBN 978-4-12-403570-4 C0393

第十巻
アベ・マリア
「アベ・マリア」
肉塊
「肉塊」
無明と愛染
「無明と愛染」
単行本未収作品
「蛇性の婬」「或る顔の印象」「雛祭の夜」「世界は書籍なり〔翻訳〕」
雑纂
「妹」「生きて居る人間にはあるが」「名妓の持つ眼」ほか
参考
「懸賞小説応募者諸君へ」(鈴木三重吉、小山内薫と連名)

大正時代の一時期、谷崎は映画という藝術表現に魅せられ、積極的に製作にもかかわっていた。映画、横浜、女優、白人女性、清らかな聖母、蠱惑的な悪女といったイメージがほとばしる「アベ・マリア」、「痴人の愛」の原型ともいえる「肉塊」のほか、戯曲「無明と愛染」、映画台本「蛇性の婬」「雛祭の夜」などを収載。