月報:瀬戸内寂聴・山田詠美

定価 本体6800円(税別)

ISBN 978-4-12-403571-1 C0393

第十一巻
神と人との間
「神と人との間」
痴人の愛
「痴人の愛」
雑纂
「最後まで熱をもつて」「「痴人の愛」の作者より読者へ」「上方の食ひもの」「萩原君の印象」「洋食の話」「映画化された「本牧夜話」」「「遊ばせ言葉」を廃止すべし」「西洋と日本の舞踊」「瀧田君の思ひ出」ほか
参考
「女性苦楽懸賞募集映画劇「筋」当選者発表」(小山内薫と連名)「著者より〔ロシア語版『痴人の愛』〕」

数え年15歳の美少女ナオミのみずみずしい肢体にひかれ、やがて成熟したその奔放な魅力のとりことなった譲治。女の魔性に跪く男の惑乱と陶酔を描く「痴人の愛」。最初の妻千代をめぐる親友・佐藤春夫との三角関係、さらには千代の妹でナオミのモデルとされるせい子を交えた四角関係を反映した「神と人との間」。そのほか、食についてのエッセイ「上方の食ひもの」「洋食の話」などを収載