月報:桜庭一樹・藤田宜永

定価 本体6800円(税別)

ISBN 978-4-12-403568-1 C0393

第八巻
鮫人
「鮫人」
AとBの話
「AとBの話」「私」「途上」「不幸な母の話」「検閲官」「鶴唳」「月の囁き」「蘇東坡」
雑纂
「「鮫人」の続稿に就いて」「其の歓びを感謝せざるを得ない」「「カリガリ博士」を見る」「出張撮影に就いての感想」「映画のテクニツク」ほか
参考
「アマチユア俱楽部」

谷崎がこよなく愛した震災前の浅草を舞台に、浅草オペラの劇団員や貧乏画家、三文文士の群れと謎の美少女の暗躍を描いた「鮫人」、“善”と“悪”として対立する藝術家同士による分身譚「AとBの話」、舞台劇上演をめぐる問答の中に芸術と道徳に対する作家の姿勢が窺える「検閲官」などに加え、初の映画脚本「アマチユア倶楽部」を参考として収載する。