1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。2013年に『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞を、2016年に『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、『慈雨』で〈本の雑誌が選ぶ2016年度ベスト10〉第1位、2018年に第15回本屋大賞第2位を獲得。その他の著作に『最後の証人』『検事の死命』『パレートの誤算』『蟻の菜園』『朽ちないサクラ』『ウツボカズラの甘い息』『あしたの君へ』『合理的にあり得ない』『凶犬の眼』『暴虎の牙』など。
発売日:2020/9/24
定価本体:700円(税別)
平成六年、夏。埼玉県の山中で白骨死体が発見された。遺留品は、名匠の将棋駒。叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志した新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、世紀の一戦に挑もうとしていた。