ホーム > 新書 > 首相支配――日本政治の変貌
竹中治堅 著
二一世紀に入り、日本政治は再び自民党の長期政権の様相を呈している。しかしその内実は、かつての派閥による「支配」とは全く異なる。目の前にあるのは、一九九〇年代半ばから進んだ選挙制度改革、政治資金規正法強化、行政改革などによって強大な権力を手にした首相による「支配」なのだ。一九九四年以降の改革のプロセスを丹念に追い、小泉純一郎政権以降に浮かび上がった新しい日本の「政治体制」をここに描く。