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単行本

嫌老社会を超えて

五木寛之 著

若い人がくつろぐコーヒーショップに足を踏み入れると、何とも言えない冷ややかな視線を感じる。この居心地の悪さはなにか。私は、それが「嫌老感」だとようやく気が付いた。そう、老人はもはや「弱者」ではない。高額の年金をもらい、高級車に乗り、若者の何倍もの社会保障費の恩恵を受けている。これで社会に嫌老感が起きないわけがないのだ。では、解決策はあるのだろうか。簡単ではないが、「嫌老」ならぬ「賢老」にこそ、一縷の可能性があると私は見ている。

書誌データ

  • 初版刊行日2015/9/20
  • 判型新書判
  • ページ数ページ
  • 定価1320円(10%税込)
  • ISBNコードISBN978-4-12-004759-6

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