月報:酒井順子・辻原 登

定価 本体6800円(税別)

ISBN 978-4-12-403581-0 C0393

第二十一巻
京の夢 大阪の夢
「京洛その折々」
少将滋幹の母
「少将滋幹の母」
少将滋幹の母 乳野物語
「乳野物語」
幼少時代
「幼少時代」
雑纂
「嶋中雄作弔詞」「「お国と五平」所感」「茂山千作翁のこと」「早春雑記」「源氏物語新訳序」「忘れ得ぬ日の記録」「吉井勇君に」「久米君の死の前後」「メモランダム」「ラヂオ漫談」「春團治のことその他」「老いのくりこと」「創作余談」「菊原琴治碑文」ほか

母を恋い慕う幼い滋幹は、時の権力者である藤原時平の館深くに囲われた母のもとに通う。平安文学に題材をとった母恋いものの白眉「少将滋幹の母」、江戸の面影を残す日本橋界隈で生まれ育った少年時代の思い出――父と母、幼友達、学校の先生、芝居見物、食べ物のこと――を慈しむように綴った回想録「幼少時代」などを収載する。