月報:桜庭一樹・藤田宜永
定価 本体6800円(税別) ISBN 978-4-12-403568-1 C0393
谷崎がこよなく愛した震災前の浅草を舞台に、浅草オペラの劇団員や貧乏画家、三文文士の群れと謎の美少女の暗躍を描いた「鮫人」、“善”と“悪”として対立する藝術家同士による分身譚「AとBの話」、舞台劇上演をめぐる問答の中に芸術と道徳に対する作家の姿勢が窺える「検閲官」などに加え、初の映画脚本「アマチユア倶楽部」を参考として収載する。