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古文書返却の旅

古文書返却の旅

戦後史学史の一齣

網野善彦 著

日本には現在もなお、無尽蔵と言える古文書が未発見・未調査のまま眠っている。戦後の混乱期に、漁村文書を収集・整理し、資料館設立を夢見る壮大な計画があった。全国から大量の文書が借用されたものの、しかし、事業は打ち切りとなってしまう。後始末を託された著者は、四〇年の歳月をかけ、調査・返却を果たすが、その過程で、自らの民衆観・歴史観に大きな変更を迫られる。戦後歴史学を牽引した泰斗による史学史の貴重な一齣。

書誌データ

  • 初版刊行日1999/10/25
  • 判型新書判
  • ページ数216ページ
  • 定価792円(10%税込)
  • ISBNコードISBN978-4-12-101503-7

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