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自分と世界を考えるために
伊藤邦武 著
哲学とは何だろうか――。人間が世界と向き合い、自分の生の意味を顧みるとき、哲学は生まれた。古代から二一世紀の現代まで、人間は何を思考し、その精神の営為はどのような歴史を辿ってきたのだろうか。本書は、その歴史を「魂の哲学」から「意識の哲学」「言語の哲学」を経て、「生命の哲学」へと展開する一つのストーリーとして描く。ヘーゲル、シュペングラー、ローティの歴史哲学を超えた、新しい哲学史への招待。
2023/05/31 刊行
自分と世界を考えるために
伊藤邦武 著
哲学とは何だろうか――。人間が世界と向き合い、自分の生の意味を顧みるとき、哲学は生まれた。古代から二一世紀の現代まで、人間は何を思考し、その精神の営為はどのような歴史を辿ってきたのだろうか。本書は、その歴史を「魂の哲学」から「意識の哲学」「言語の哲学」を経て、「生命の哲学」へと展開する一つのストーリーとして描く。ヘーゲル、シュペングラー、ローティの歴史哲学を超えた、新しい哲学史への招待。
2012/10/25 刊行
哲学史に関する論考、鼎談、インタヴューに加え、追補コラム19本。全12巻を使いこなす上で不可欠な総索引は、〈人名〉、〈書名・論文名・雑誌名〉、さらに、重要な概念語やキーワードを含む〈事項〉の三つのパートからなります。巻末には、複数巻に分載されていた17世紀以降の哲学史年表を統合・拡充して収めました。執筆者ら150人超に行った読書アンケートも興味深い読み物です。思考の水先案内人として座右にお置きください。
2008/08/30 刊行
実存・構造・他者
鷲田清一 編
現代フランス哲学の系譜学とも言うべき構成です。ベルクソンに始まるフランス独自の伝統は、ドイツ哲学や英米哲学の積極的な摂取とあいまって、とりわけ20世紀後半の世界哲学を主導してきました。多彩な人材が繰り広げる先鋭な思考は、狭義の哲学にとどまらず、言語学・精神分析学・人類学・歴史学などの分野でも大きな貢献をなしました。わが国に対する影響力が最も大きいという意味でも、掉尾を飾るにふさわしい一巻です。
2008/04/25 刊行
危機の時代の哲学
野家啓一 編
アウシュビッツの以前と以後を貫き、現代まで続く有力な二大学統とその展開を扱います。ある意味で西洋思想の極相とも言えるナチズムへの応答が哲学の試金石にもなった時代です。ユダヤ系学者の活躍と受難が目立ち、危機の認識は鋭い政治意識をともなわざるをえませんでした。この構図は「最後の哲学者」ハイデガーとの思想対決とも置き換えられるでしょう。ホロコーストの後で哲学は可能か。いまだに答えられていない問いです。
2008/03/30 刊行
哲学誕生
内山勝利 編
哲学ということばは「ピロソピア(愛知)」に由来します。ギリシア人はこの世界の多様性ばかりでなく、そもそも世界が存在することに驚き、その成り立ちと仕組みに思索を凝らしたのです。ものごとの原理を徹底的に考えるという哲学の根本姿勢がここに生まれました。ミレトス学派からソクラテス・プラトン・アリストテレスにいたる古代ギリシア哲学創成期の歩みを辿り、西洋における哲学的思索の誕生と開花の多様なドラマを跡づけます。
2008/02/25 刊行
神との対話
中川純男 編
中世は「暗黒時代」ではありません。古代の豊かな遺産を受け継ぎ、独自の充実をもたらしました。また、哲学はつねに神学に従属していたわけではなく、むしろ相互の緊張関係と触発のなかから精緻かつ壮大な体系が生まれました。ビザンツ世界の動向やイスラーム哲学の達成、さらに西方と東方との交流にも目を配りながら、古代教父思想からスコラ学の総合を経てドイツ神秘主義にいたる流れを概観し、近・現代の母胎としての中世を明らかにします。
2008/01/25 刊行
デカルト革命
小林道夫 編
西洋哲学史のスターたちが一堂に会する世紀です。この時期、ヨーロッパ圏は自立を果たし、世界史の表舞台に躍り出ました。デカルトの哲学が西洋近代の基調を定めました。その影響は広範かつ深甚で、認識論や自然科学のみならず、政治思想、言語学、宗教批判などに及びます。単独者スピノザ、万能人ライプニッツ、大天才ニュートンといったデカルト批判者群像を含め、バロックの沸き立つような知のアリーナを再現します。
2007/12/10 刊行
社会の哲学
伊藤邦武 編
フランス、イギリス、アメリカの思潮を総覧します。初期社会主義、民主主義批判、19世紀前半のイギリス哲学、進化論、プラグマティズム、草創期の社会学や記号論や科学論などに焦点が当てられます。拡大する資本主義の矛盾に対して、急進的な政治運動が生まれ、さまざまな社会理論が処方されました。個と集団の関係とその再定義に関心が集中し、実践志向が高まったのです。アメリカに独創的な思想家が輩出したのもこの時期です。
2007/11/10 刊行
帝国と賢者
内山勝利 編
ヘレニズム時代やローマ時代には、いわば古代におけるグローバリゼーションが進展しました。知のフロンティアが飛躍的に拡大したのです。数学・医学・天文学といった自然学、論理学や言語学思想も成熟をみました。世界市民たる賢者たちは、柱廊や庭園で人間と宇宙の運命に思いを馳せ、また大いなる一者への帰還を希求しました。彼らの叡知と生き方はキリスト教思想に引き継がれるとともに、いまなお現代人の共感を呼んでいます。
2007/10/10 刊行
反哲学と世紀末
須藤訓任 編
ドイツ語圏から三名の巨人が現れました。西洋哲学の本流を形成してきた合理主義は根底的な批判にさらされ、神や形而上学や主体は死亡宣告を受けました。いずれも現実を変える力をもった劇薬のような思想です。その影響は現代にあってもきわめて大きく、清算あるいは葬送されるどころか、われわれにいっそうの精読・再読を要求しています。本巻では、わが国の哲学や社会科学との縁の深い新カント学派やM・ヴェーバーなども扱われます。
2007/08/10 刊行
理性の劇場
加藤尚武 編
ドイツ語の「イデアリズム」は「観念論」とも「理想主義」とも翻訳可能です。理性主義のもとで、哲学知を徹底し、同時に近代市民社会を完成するという高邁な啓蒙の理念には、しかし影もつきまといました。進歩の観念や理想が肥大化して悲劇に転化するのは歴史が教える事実であり、そこにこそカントやヘーゲルを現代に生かす理由があります。批判者たちの「反啓蒙」運動の再評価とともに、ドイツ近代哲学のアクチュアルな読み方を提示します。
2007/07/10 刊行
知識・経験・啓蒙
松永澄夫 編
イギリスとフランスの思想家たちが主役です。世界に先駆けて市民社会を成熟させたイギリスでは、とりわけ認識論、道徳哲学、経済思想に大きな革新が見られました。大革命前夜のフランスではいわゆる百科全書派が急進的な思想を展開しました。人間とその社会に対して根底的な批判が加えられ、新しいパラダイムが探求されたのです。理性の光は世界を照らし尽くせたでしょうか。本巻ではイタリアの先駆者ヴィーコも異彩を放ちます。
2007/06/10 刊行
ルネサンス
伊藤博明 編
ルネサンスの見方は近年大きく転換しました。従来、輝かしい近代の幕開けとして一面的に過大評価されてきたきらいがあったのです。古代・中世との連続性、芸術・自然思想との交渉、オカルト的諸学への注目などから新しいルネサンス像が模索されています。革新と復古、人文主義と宗教的熱狂、科学と魔術が渾然一体となった豊饒なルネサンス思想の諸相を、全ヨーロッパ規模の広範な視点から捉え直す白眉の一巻です。
2007/05/10 刊行
論理・数学・言語
飯田隆 編
20世紀は科学と技術の世紀でもありました。原子爆弾とコンピュータがその象徴です。19世紀後半からの自然科学の基礎づけをめぐる試みは、無限論・集合論の深化を経て、記号論理学・数学基礎学・言語哲学などの分野で飛躍的な成果を挙げ、それらがまた大胆な哲学的思考を促しました。今日最も注目を集める、論理・数学・言語をめぐる知的冒険を、科学哲学・科学史研究・エピステモロジーの歴史を辿りながら総合的に紹介します。
2007/04/10 刊行