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ある貴重な闘病体験
石弘光 著
父親と同じ前立腺癌を発見した著者は、全摘出手術を受ける。執刀医との遣り取りから、入院生活の日々、家族との交流まで、経済学者の厳正な目と温かい人間観察を併せ、あますところなく見つめた記録が本書である。ここに描かれた前立腺癌は、食生活の欧米化や高齢者の増加により、近年、日本でも増えている。将来は臓器別の癌発症数で第二位になるとも予想されている癌だ。その内実も押さえた本書は、中高年夫婦が二人で読む本にふさわしい。