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篠田桃紅
ものをつくり続けることは、
信じる道を生きることだった

書の域を超えて、独自の表現を続けてきた美術家の篠田桃紅さん。名エッセイストとしても知られ、その研ぎ澄まされた感性、凜とした生き方は常に私たちを惹きつけてやまない。105歳を迎えるいまの思いを尋ねると、アートを仕事に選んだ人生は、非常にユニークなものであると振り返った

墨を用いた抽象表現という新しいジャンルで
私の人生はなりゆきです。希望とか計画を立てたことはありません。人生に対して、自分がこうしたい、ああしたい、と思ったことはほとんどないです。
初めて筆を手にしたのも、昔は新年に書き初めをするという習慣があったからです。父は慶応三(一八六七)年生まれで、書、漢詩、篆刻、謡などに造詣のある人でしたから、きょうだい全員に書の手ほどきをしてくれました。私は七人きょうだいの五番目です。

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