注目記事

事実婚を26年——週末と正月を過ごす
この家族は、存在しないものなのか

文◎黒田恭子 東京都・介護士・56歳

私と娘は、夫の正妻にとって幽霊に等しい存在だった。病院のベッドに横たわる夫をはさみ、
妻と向き合った時、押し込めていた思いが堰を切ったようにあふれ出た──

彼との事実婚関係を
正妻が知らなかったとは

 それはこれから起きるかもしれない地震への不安に似ているのではないだろうか。いつか来る、と思いながら日常に追われ、つい忘れそうになった頃、突然襲ってくる。
 一昨年の11月のこと。26年間、事実婚の関係にあった夫が、日曜日の早朝に我が家で倒れた。心不全だった。幸い病院が近かったために、一命をとりとめることができた。しかしここからすべてが狂い始めたように思う。

(『婦人公論』2017年9月26日号より一部抜粋)

掲載号

婦人公論 2017年9月26日号(9月12日発売)
定価570円(本体価格528円)
表紙: 高畑淳子

2017年9月26日号(9月12日発売)

親ロス
――死別のストレスを
和らげるために

読者ノンフィクション傑作選2017・前編
主婦が心惑うとき――
ただ、愛が欲しくて

読者ノンフィクション傑作選2017
加賀まりこ 『やすらぎの郷』によせて
あさのあつこ 死別のストレス
→目次へ
→ご購入はこちら
ページの先頭へ