地方気象台の沖縄戦
田村洋三 著
県民の四人に一人が命を落とした沖縄戦。アメリカ軍の「鉄の暴風」に曝されながら、間に合わせの待避所に踏みとどまり、的確な気象情報を送り続けた男たちがいた。考案者自ら「邪道の…
2016/7/25 刊行
昭和二十年八月十五日正午
長谷川三千子 著
昭和二十年八月十五日、終戦の玉音放送を拝したラジオの前の人びとは、一瞬の静寂のうちに、何を聞きとったのだろうか。太宰治、三島由紀夫、吉本隆明らによる、その日の言説を繙きな…
2016/7/25 刊行
警視庁公安部・区界浩の深謀
沢村鐵 著
渋谷駅を襲ったテロ事件から一夜。「神」と呼ばれる黒幕は現場から姿をくらます。警視庁公安部の区界警部を中心にした捜査の末、警察内密盟チーム〝クラン〟の面々は「神」への足がか…
2016/7/25 刊行
セクメトⅢ
太田忠司 著
都内で連続殺人事件が発生。遺体は頭部を切断し、星座を象ったオブジェにすげ替えられていた。警視庁特殊犯捜査係へ異動となった和賀は「ゾディアック」を名乗る犯人を追う。だが捜査…
2016/7/25 刊行
刑事の挑戦・一之瀬拓真
堂場瞬一 著
海浜公園のゴミ箱から、切断された女性の腕が発見される。その指にカレッジリングがあったことから、母校の大学に向かう一之瀬。警視庁捜査一課異動後初めての特捜本部は、波瀾含みの…
2016/7/25 刊行
川端康成 著
一高生時代の〈美しい旅の踊子との出会い〉以来、伊豆は著者にとって第二の故郷となった。青春の日々をすごした伊豆を舞台とする大正から昭和初期の短篇小説と随筆を集成。小説は代表…
2016/7/25 刊行
山路時生 著
小学六年生のわたしはいつも、稲荷道を通って帰る。人気のない林の道沿いにあるお稲荷様の祠のそばで、日暮れまでひとりで過ごすのだ。同級生は意地悪だし、両親は不仲。わたしの居場…
2016/7/25 刊行
第Ⅳ部 伝説の終焉4
茅田砂胡 著
生きて戻れ――リィの言葉に送られて、ファロット一族との血塗られた関係を清算すべく、シェラは北を目指す。一方、別行動を取ったリィは、タンガが仕掛けた罠により、騎士団員千人の…
2016/7/25 刊行
神様は突然やってくる
天堂里砂 著
一条家三人兄妹の末っ子で女子中学生の杏奈の日常は、次男の青葉ちゃんが突然女体化したことで一転した――と思いきや、普段から華奢で可愛かった青葉ちゃんが女体化しても、あまり変…
2016/7/22 刊行
ひみつの放課後委員会
岡野めぐみ 著
七不思議との対決から二年、中学生となった湊と晴真。あのとき知り合った仲間とは今でも楽しく過ごしている。だが、事件のさなか、自分の中にある黒い気持ちに気づいた晴真は、その後…
2016/7/22 刊行
蓮華君の不幸な夏休み番外篇9
海原育人 著
赤間と七海がデート中、七海のバックがひったくられた! 戸惑う赤間に妙な女が「追っかけないのか?」と声をかけてきて、なぜかそいつと強奪犯を追いかけるはめに。だが、妙な女の行…
2016/7/22 刊行
先人に学ぶ防災
磯田道史 著
豊臣政権を揺るがした二度の大地震、一七〇七年の宝永地震が招いた富士山噴火、佐賀藩を「軍事大国」に変えた台風、森繁久彌が遭遇した大津波―。史料に残された「災い」の記録をひも…
2016/7/8 刊行
政治と経営のダイナミズム
佐藤信之 著
なぜ東海道新幹線の開業後に三島駅が新設されたのか? なぜ九州新幹線は南の端から飛び地的に開業したのか? なぜ北陸新幹線は金沢までの開業なのか? 本書は、2800㎞におよぶ…
2016/7/8 刊行
鉄、水銀、レアメタル
渡邉泉 著
重金属と人類とのつきあいは古くて新しい。IT産業にはレアメタルが欠かせず、私たちの体にも釘一本分の鉄が含まれている。一方で、調味料として鉛が利用されたローマ時代には中毒が…
2016/7/8 刊行
長谷川櫂 著
春夏秋冬、人の営みをよそに季節は巡りつづける。目の前を流れていく時の移ろいを、わずかな言葉で瑞々しく描き出すのが、俳句であり、短歌である。現代の句歌は、日常に紛れて見落と…
2016/7/8 刊行
落合淳思 著
殷王朝は中国史最古の王朝である。紀元前一七世紀頃から紀元前一〇四六年まで、約六〇〇年続いたとされる。酒池肉林に耽る紂王の伝説が知られているが、この王朝にまつわる多くの逸話…
2016/7/8 刊行
武田徹 著
代替エネルギーなら、リスクはないのか? 原発立地自治体の経済構造を、どう考えるべきか? 「再稼働か脱原発か」の対立で、両者が見落としているものは何か?――3・11後、『私…
2016/7/8 刊行
瀧羽麻子/前田司郎/柴崎友香/青山七恵/…
<連載長編小説>■柴崎友香「千の扉」(第6回)■前田司郎「異常探偵 宇宙船」(第7回)■瀧羽麻子「松ノ内家の居候」(第9回)<連作短編小説>■青山七恵「スーパースター」(…
2016/7/1 刊行