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点線のスリル

点線のスリル

軒上泊 著

ぼくが養護施設の前に捨てられていたのは、医者の見立てによると二歳になるかどうかの年だったらしい。「あやと」と名前だけ書いた紙しか置いてなかったのは、ぼくは親にではなく、誘拐犯にでも捨てられたからなのか。――中学校でも異物扱いのぼくは、卒業を前にして、十三年前のあの日を探し始める。今日までの点線の道を塗りつぶすために。ぼくの自分探しの結末は?

書誌データ

  • 配信開始日2015/1/31
  • 判型中公eブックス
  • 希望小売価格704円(10%税込)
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