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コーヒーが廻り 世界史が廻る

コーヒーが廻り 世界史が廻る

近代市民社会の黒い血液

臼井隆一郎 著

東アフリカ原産の豆を原料とし、イスラームの宗教的観念を背景に誕生したコーヒーは、近東にコーヒーの家を作り出す。ロンドンに渡りコーヒー・ハウスとなって近代市民社会の諸制度を準備し、パリではフランス革命に立ち合い、「自由・平等・博愛」を謳い上げる。その一方、植民地での搾取と人種差別にかかわり、のちにドイツで市民社会の鬼っ子ファシズムを生むに至る。コーヒーという商品の歴史を、現代文明のひとつの寓話として叙述する。

書誌データ

  • 配信開始日2013/7/15
  • 判型中公eブックス
  • 希望小売価格902円(10%税込)
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