ホーム > 電子書籍 > 惜別の海(中)
澤田ふじ子 著
朝鮮を服属させ、明を征服する――天下統合を終え、千利休を切腹に追いやると、秀吉は関白就任直後から抱いていた大陸侵略の野望に乗り出す。大森衆には肥前名護屋城の石普請が要請され、待ち受ける苦難を覚悟する六左衛門と十蔵たち。父と恋人と別れる悲しみにくれる於根。だが以蔵には、これを好機ととらえるある企みがあった。