大岡昇平 著
慶応四年二月十五日、フランス水兵と土佐藩兵との間にその事件は起こった。殺されたもの、切腹したもの、死は免れたもの――非運な当事者たちを包みこむ事件の全貌を厳密正確に照らし…
2001/6/22 刊行
ある生涯の七つの場所2
辻邦生 著
孤独な少年の日々に垣間見た〈生〉の光と闇。青年の「私」が目撃する様々な男女の愛と裏切りと死。フランス人女性との甘美な愛の生活――。独立した挿話が現代史のモザイクを形づくる…
2001/6/22 刊行
結城昌治 著
失踪した会社の同僚・香取の行方を探すために坂本は内戦下のサイゴンに赴任したが、到着早々不可解な出来事が続き、ついに坂本を尾行していた男が「ゴメスの名は…」という言葉を残し…
2001/6/22 刊行
清盛の妻
永井路子 著
政争と陰謀の渦中から栄華をきわめた平家一門。やがて東国に興った平氏打倒の嵐に翻弄され、西海の藻屑と消え去るその足跡を、頭領の妻を軸に綴る。公家・乳母(めのと)制度の側面か…
2001/6/22 刊行
佐々木毅 編
ウォーラス『政治における人間性』、ウェーバー『職業としての政治』、リップマン『世論』、ミヘルス『政党の社会学』、メリアム『政治権力:その構造と技術』、ラスウェル『権力と人…
2001/6/22 刊行
佐和隆光 編
ヴェブレン『企業の理論』、シュムペーター『経済発展の理論』、ロビンズ『経済学の本質と意義』、ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』、ハイエク『市場・知識・自由』、ヒッ…
2001/6/22 刊行
鳴海章 著
黄金の三角地帯を根拠に脅威を増す「組織」。国連航空軍はタイ国内に基地を置くが、ミグ21と朱雀隊による空陸からの激しい攻撃に晒され、F-16、RF-5Eタイガーアイも相次い…
2001/6/22 刊行
鳴海章 著
民間旅客機を撃墜した「組織」が次なる行動を起こした。根拠地とする黄金の三角地帯の一国・ミャンマーのレーダーサイトにミグ21による爆撃を敢行したのだ。ライサと呼ばれる日系の…
2001/6/22 刊行
鳴海章 著
ラオス上空を飛行中のボーイング767が、突如現れたミグ21に撃墜された。しかも戦闘機のコックピットには日本人パイロットが……。黄金の三角地帯の麻薬経済を背景に、小国家なみ…
2001/6/22 刊行
獅子王の毒
斉城昌美 著
港町ダィーラに流れる猟奇殺人の噂。またしても獅子王の陰謀か? 悪辣な手口を察したアシュラウルは、アラマン国内の内訌を阻止すべくクィラ領主邸の宴に乗り込んだ。華やかな祭の陰…
2001/6/22 刊行
デルフィニア戦記12
茅田砂胡 著
コーラル城の華やかな喧噪にまぎれ、王妃暗殺の罠は巧妙に精緻に張りめぐらされた。無関係に見えた少女の死。王宮の内部で殺された侍女。決戦の場となった雪原で、暗殺集団ファロット…
2001/6/22 刊行
満州大侵攻
横山信義 著
対米講和を実現した大日本帝国に平和は訪れなかった。ソ満国境で南進の機会を窺うソ連に備えねばならなかったのだ。昭和20年8月、ついに大侵攻は始まった。九七式とM4混在の戦車…
2001/6/22 刊行
柘植久慶 著
ベルリンではついにボルマン、ヒムラーらがヒトラーを幽閉し、影武者を立てることに成功した。さらにロシア戦線で快進撃を続ける第2機甲集団の解体を狙い、グーデリアンは更迭、フォ…
2001/6/22 刊行
回天篇
川又千秋 著
ヒットラー総統死す!? 航空機事故と発表された謎の死の直後、不可解なほど速やかに発足したドイツ新体制。英米との和平を考慮した、徹底的反ナチス政策の採用は、我が国航空界にも…
2001/6/22 刊行
深海の覇者
大石英司 著
南沙諸島に艦隊を展開した中国は、さらにフィリピン領パラワン島に空挺部隊を降下させた。対抗してASEAN諸国も海軍艦艇を派遣。睨み合う両艦隊の間に海上自衛隊が国連軍として割…
2001/6/22 刊行