単色の料理というのは、どうにも色っぽくない。特に「醤油と味噌」が基本の和食の場合、どうしても茶色が幅を利かせてしまうのだが......他の色ではどうだろう。
というわけで、今回の実験は緑一色のパスタ。春野菜を使うので、色も含めて春を表現したつもりではある。主役の野菜は、ソラマメ、スナップエンドウ、アスパラガス。ソースはジェノベーゼで、これも緑色。
まずはジェノベーゼソースから。堂場流ではバジル・松の実・オリーブオイルを等量(二人分で50グラムぐらいずつ)、それにニンニク一かけ、塩一つまみ程度。塩は味を見ながら調整して下さい。これを全部ミキサーにかけ、滑らかになったら出来上がり。面倒な人は市販のソースでもOKです。
さらに野菜の下ごしらえ。ソラマメはさやから外し、下茹でして薄皮をむいておく。スナップエンドウは筋を取り、アスパラガスは五センチ程度に切って、スナップエンドウと長さを合わせる。
話は変わるけど、スナップエンドウっていつ頃から食卓に上るようになったのだろう。子どもの頃には食べた記憶がないのだが......僕はてっきり新しい野菜だと思っていたのだが、70年代にはもう日本には入ってきていたようですね。40年以上生きてきても、まだ食べていない食材というのは案外あるものだ。非常に好ましい歯ごたえで、青臭さがまた、「野菜食ってる!」と実感させてくれるので、ここ10年ほどはヘビーローテーションしています。
さて、料理に戻りましょう。パスタをたっぷりのお湯に投入(もちろんお湯には塩を)。茹で上がる二分前に、アスパラガスとスナップエンドウを入れ、パスタと一緒に湯切りをする。ここにソラマメとジェノベーゼソースを加えてよく混ぜ合わせ、完成。塩気が足りない場合は、ちょっと塩を加えても可、です。
ジェノベーゼソースの香りが「ぶわっ」と立って食欲をそそるが、出来上がりはご覧の通りでとにかく緑色。緑の濃淡のみの料理。サラダなどで「緑色の食べ物」には慣れているはずなのだが、それが「湯気を立てている」とちょっと異様な感じがするのは何故だろう。色のアクセントをつけるために、何か散らしてもいいのだろうが、ちょっと思いつかない。というか、散らしている間があったらさっさと食べたい。どんなパスタでも、キッチンから直行で時間を置かずに食べるのが一番だ。というか、キッチンで立ったまま食べてもいい。
ちなみに野菜の存在感が強過ぎるので、それに負けないようにパスタは太目を使った方がいいようです。
盛りつけに色気なし。もう少し工夫しましょう。