
しばらく間が空きました。仕事が忙しかったわけでなく、暑くて溶けていた次第です。こういう時は冷や奴に限るのだが、実は堂場、豆腐の微妙な味が分からない。味が濃い薄いぐらいは分かるが、それ以上はちょっと......なので、冷や奴は好きでも嫌いでもないという状態がかれこれ40年も続いていたのですが、ある時ふと思い至ったのです。食欲が落ちる夏、優秀な植物性蛋白食品・豆腐を食べずして乗り切れない! というわけで、分かりやすい味つけの冷や奴を工夫しました。
オリジナルレシピは、横浜の中華料理店のもの。中華街には一時かなり通い詰めた(横浜を舞台にした「神の領域」を書いていた頃ですね)ので、いろいろな店を食べ歩いたのですが、その中で1軒、不思議な店に出会いました。味そのものはいいのですが、何故か中華料理だけではなくチヂミがあるなど、「アジア総合レストラン」の雰囲気。そこの独特の冷や奴を自分流にアレンジしたのがこれです。
大量のネギ(木綿豆腐1丁辺り、ネギ半本ほど。これで豆腐がほぼ隠れます)をごく薄い輪切りにして水に晒し、辛味を抜く。キッチンペーパーなどでよく水気を取ったら、豆腐の上へ。さらに薬味として、オクラ1本をみじん切りにしたものに、叩いた梅干一つを混ぜ合わせる。醤油と旨み調味料で味を調整して、ネギの上に。食べる直前に油(堂場はアボカドオイルです。ゴマ油も当然有効)をかけ回してできあがり。
この時点で、そうとうごちゃごちゃしていて、美しく白い豆腐の姿は見えなくなっている。何となく器の上でかき回して食べてしまいたい欲望に駆られるのだが、それでは料理としていかがなものかと思い、いつも飯碗に乗せてからぐちゃぐちゃに潰します。暖かいご飯と冷たい豆腐が入り交じって、なかなかの美味。しかし、レシピというほどじゃありませんね。暑さで頭が溶けているので、これぐらいでご勘弁を。
ご飯に合う味付けで、暑い盛りには特に有効な料理になりましたが、いかんせん、美味いので食べ過ぎる。ダイエットの大敵を、また一つ作ってしまったのです。
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